奈良国立大学機構

外務省の対日理解促進交流プログラム「MIRAI」に参加しました(10月17日)

 外務省による対日理解促進交流プログラム「MIRAI(Mutual-understanding, Intellectual Relations and Academic Exchange Initiative)」において「文化・地方発見」をテーマにオンラインでの国際交流が行われました。このプログラムは、同省が次代を担う欧州、中央アジア・コーカサス地域の若い世代をいくつかのグループに分けて招へいし、日本の同世代との知的交流の場を設けることで、両地域における日本の現状と政策に関する理解を促進することなどを目的としています。
 奈良国立大学機構では、日本各地をオンラインで巡る第7グループと「日本文化の原点、奈良について」と題するセッションが行われ、両地域19か国(アルバニア、アンドラ、イタリア、オーストリア、コソボ、キルギス、ノルウェー、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、セルビア、タジキスタン、デンマーク、ブルガリア、ベルギー、マルタ、ラトビア、リトアニア)から大学生・大学院生22名と奈良女子大学の学生8名の合計30名が参加しました。
 オンラインセッションでは、国際戦略センターの橋田 力教授より、本機構および奈良教育大学・奈良女子大学の紹介の後、奈良のユネスコ世界遺産について概説がなされ、著名なドイツ人建築家ブルーノ・タウトによる奈良に関する考察および貴族文化・武士文化の二元論について講義が行われました。続いて、学生30名が4つのチームに分かれ、ブルーノ・タウトの考察などを起点に古都・奈良と日本文化について活発な議論がなされ、オンラインツールを駆使したプレゼンテーションが行われました。参加した学生たちは、日本文化の特長や多様性、欧州文化との相違などについて相互に学びを深めました。
 今回のオンライン学生交流が日本と欧州、中央アジア・コーカサス地域との関係強化につながることが期待されます。今後、国際戦略センターは、さまざまなプログラムを通じて国際的な学びの場を提供していきます。