塩崎奈良先端科学技術大学院大学長

塩﨑一裕奈良先端科学技術大学院大学長(機構アドバイザリーボード)との対話を実施しました。(4月25日)

 令和5年4月25日(火)奈良カレッジス交流テラスにおいて、機構アドバイザリーボードにご協力頂いての対話企画(第1回)を実施しました。当日はアドバイザリーボードのひとりである塩﨑一裕奈良先端科学技術大学院大学長をお招きし、「自発的な学びを支援するための教育・研究指導のあり方について」をテーマに議論を行いました。
 山内茂雄奈良女子大学理学部長より奈良女子大学理学部の紹介がなされた後、理系女性リーダーの養成とアクティブラーニングを実践できる場の提供を目的に設立された「自然科学考房」の取組について学生代表より紹介がなされました。そうした事例提供をもとに塩﨑学長からは研究指導において重視する観点として、①充実したコースワークの設置、②複数指導教員制による多角的な観点からの研究指導の実施、③ルーブリックを用いた目標と進捗状況の可視化、を実例も交えながらご紹介頂きました。
 ディスカッションのなかでは、塩﨑学長ご自身の米国での研究経験も踏まえ、大学在学中に留学を経験することの重要性、外国語運用能力の向上とあわせて母国語のリテラシーを向上させることの重要性についてご指摘があったほか、理系人材育成の課題と博士課程進学者の増加に向けた課題、大学の広報展開に関する課題等について情報共有し、改善方策について盛んな議論が展開されました。学士課程から大学院課程まで続けて教育研究を行う機構傘下の2大学と大学院課程から様々なバックグラウンドを持った学生を受け入れ研究者を養成する大学院大学との違いも意識し尊重したうえで議論が展開し、今後の機構の教育研究の質向上に向け大いに有益な機会となりました。