
第6回 理事長主催 学内懇談会を開催しました
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理事長主催の学内懇談会が、令和7年1月16日(木)にオンライン配信されました。この懇談会は、奈良国立大学機構と傘下の二大学のことをざっくばらんに語り合う場として企画されたものです。
第6回となる今回は、室﨑 千重 奈良女子大学 生活環境学部准教授との懇談が行われ、「地域連携」や「開かれた大学」に関し、意見交換が行われました。
-地域連携と学生の学びについて-
榊理事長から、大学と地域住民の繋がりを強めるためには学生達の貢献も大きいのではないかとの指摘があり、室﨑先生から、奈良女子大学に着任後、学生達が奈良女子大学と奈良という街が大好きである点に感動したとの話がありました。また、研究や授業の一環で、学生達と十津川村や明日香村などをよく訪ねるが、地域の方から歓迎され、学生にも新しい発見の機会になっていること、そうした実践を通じ、学生達が生活をデザインできるとの自信を生み出していることが紹介されました。「奈良には奈良女子大学が必要」と住民に思ってもらえるよう、大学の「知」の部分を通じた地域連携を強める必要があることが室﨑先生から指摘され、榊理事長から大いに同意するとの発言がありました。
-開かれた大学を目指して-
榊理事長から、奈良女子大学は、学生や教員に留まらず、住民達や観光客も親しみや誇りを感じてもらえる街のシンボル的存在になることを願っている。そのために「開かれた大学」にしていきたいとの発言がありました。また、法人統合を機にパートナーとなり、多くの教員を奈良県で輩出している奈良教育大学や、さらには「奈良カレッジズ」の枠組みで繋がる諸機関との連携関係も活かし、奈良女子大学には、地域の知の中核作りに大いに貢献してほしいとの期待が表明されました。なお、室﨑先生からは、法人本部に設置された「交流テラス」は、日本家屋の「縁側」での交わりに繋がる発想と推察しており、開かれた大学を目指す思想の体現のひとつと感じられるとの感想が述べられました。
-今後の取組について-
榊理事長から、「開かれた大学」作りには、「交流テラス」に加え、キャンパス内での交わりの場を増やすことが望まれるので、ベンチ設置や建物内でのコモンスペース造りの可能性などを生活環境学部の住環境学科教員や学生が中心になって検討してほしいとの要望が出され、室﨑先生からは検討チームの立ち上げを考えたいとの返答がありました。
この理事長主催の学内懇談会は、今後も月に一度の頻度で開催される予定になっており、次回は2月の開催を予定しています。