
第5回 理事長主催 学内懇談会を開催しました
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理事長主催の学内懇談会が、令和6年12月4日(水)にオンライン配信されました。この懇談会は、奈良国立大学機構と傘下の二大学のことをざっくばらんに語り合う場として企画されたものです。
第5回となる今回は、鍵和田聡 奈良女子大学 理学部教授との懇談が行われ、「国際連携や国際戦略」に関し、意見交換が行われました。
-今後の奈良国立機構、特に奈良女子大学における国際戦略について-
鍵和田教授から国際化の切り口は、教育・研究、学生交流、地域貢献と多様で、総花的になりがちだが、最優先事項をあげるなら何か、考えを伺いたいとの質問があり。榊理事長は、国際化の原点は外国から来たモノや人や考えに接してワクワク感や刺激を感じ、自国の特徴にも気付くことなので、学生は、外国人の留学生や観光客と触れ、語り合うのに適した「奈良」の強みを活かして欲しいとの期待を述べました。また、大学の講義でも15回中に1回は海外の著名研究者の原著論文やZOOM講義に触れる機会を設け、国際化の第一歩としてはどうかとの提案がありました。
-教育や研究を英語で行うことについて-
鍵和田教授から、英語が苦手なため発表や交流の場で委縮してしまうのはゆゆしき問題であるが、学生には「英語で考えること」はハードルが高いと感じているとの指摘がありました。榊理事長は、苦手意識の克服法として、短い英文の名句を毎日3つくらい覚えて反復練習することを学生に奨めたいことや、大学院生は、3ヵ月ほど海外の大学(共同研究先など)に滞在し、共同作業をすることが良いので、その推進を奨励したいとの発言がありました。また、海外からの留学生は、2年以上滞在する場合には日本語をしっかり学んでもらうことも重要との指摘もありました。
また、高田学長から「留学生への日本語教育」「英語での学位取得」について意見を伺いたい旨の提案があり、榊理事長は、両者は両立させるべき目標であろうとの意見を述べました。さらに、鍵和田教授から、大学院では英語での学習コースを設けることは可能ではないか、との意見がありました。
-留学生への対応について-
鍵和田教授から、留学生の受入れに関し、研究成果や技術の流出などの問題もあるが、理事長のご意見いただきたいとの要請があり、榊理事長は、学術を進めるには自由な討論の場が重要であり、発案者のプライオリティを尊重する原則を守ることで、大学はオープンな議論の場であり続けるとの方針を留学生も含めて研究室のメンバーに徹底させることが必要だと述べました。
この理事長主催の学内懇談会は、今後も月に一度の頻度で開催される予定になっており、次回は1月の開催を予定しています。