第3回 理事長主催 学内懇談会を開催しました
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理事長主催の学内懇談会が、令和6年10月8日(水)にオンライン配信で開催されました。
この懇談会は、奈良国立大学機構と傘下の二大学のことをざっくばらんに語り合う場として企画されたものです。
第3回となる今回は、大平幸代 奈良女子大学文学部教授との懇談が行われ、「中国古典文学など人文社会科学に関する研究の意義やその魅力発信」や「留学生の受け入れや国際交流の促進と意義」に関し、意見交換が行われました。
榊理事長は、大学での学びは、①自身と他者、即ち人間を理解すること、②人がつくる社会のしくみを知ること、③人を取り巻く自然や工学を理解することの3つの柱からなっており、大平教授の専門とする「中国古典」など外国古典は、時代・国境を越えて人間が持つ共通性や多様性を認識させてくれ、価値観や思想を学ばせてくれるものなので、大学での学びに必須であることを学生に伝えて欲しいと述べました。それを受け、大平教授は、古典文学を学ぶこと・研究することは一足飛びに結果の出る世界ではないが、時代を超えた価値や自身とは異なる思想を理解することにつながり、本来は社会や世界とつながる手段であるIT技術の影響を強く受けている現代社会において却って視野狭窄に陥らないためにも、今なお学ぶ意義があること、また、人生経験を経るごとに理解の深みが増し、一生の学びにつながるものであるため、「奈良」という歴史ある地で、「古典」を学ぶことの意義や面白さを学生や社会に伝えていきたいと述べました。
また、榊理事長から、留学は遣唐使の時代から日本文化の発展に大きく貢献しており、往来がより容易になった今の時代には、「大学」の枠組みを活かし、多くの学生と教職員に留学や国際交流を経験してほしいとのメッセージがあった。大平教授からも自身の経験から、一生の仲間ができるので、学生のみなさんには価値観や背景の異なる国でぜひ学んでほしいとのメッセージがありました。
この理事長主催の学内懇談会は、今後も月に一度の頻度で開催される予定になっており、次回は11月の開催を予定しています。