第2回 理事長主催 学内懇談会を開催しました
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理事長主催の学内懇談会が、令和6年7月10日(水)にオンライン配信で開催されました。
この懇談会は、奈良国立大学機構と傘下の二大学のことをざっくばらんに語り合う場として企画されたものです。
第2回目となる今回は、村松加奈子 奈良女子大学理学部教授との懇談が行われ、「人口減少社会における人手不足などの課題とAIや新技術活用による大学の諸業務の効率化の可能性と留意点」に関し、意見交換が行われました。
「人口減少に伴う課題と新技術活用による克服の可能性」に関し、榊理事長は、AIを含めデジタル技術が進展し、Remote講義やOn demand講義が定着し、教育業務の効率化が進む一方で、より質の高い教育・研究・医療への需要も高まっている。そうした状況の中、長期的視点に立ち、社会はどんな未来を目指しているのか、大学はそれにどう応えるかを検討し、提示していく必要があること、また、人手不足も、女性や高齢者などの活躍機会の拡大やリカレント・リスキリングの推進による知的生産性の向上など、アナログ手法で対応できることも多いことを指摘しました。また、村松教授は、コロナを契機としてデジタル化が進み、遠隔地とのオンライン会議や海外の講義の受講など、教員や学生にはメリットが生じた一方、教育・研究活動では、リアルで学生や研究者と接する時間を増すことが重要で、しっかりと自分の頭で考え、考えが違う人との対話を通じ、自分なりの考えを探っていく場として、大学や寮の場を活用してほしいと述べました。
「二大学の連携における新技術の活用」に関しては、榊理事長は、両学の教員が得意とする講義科目の相互提供の推進を目指してきたが、デジタル技術を改善し、近隣の大学や博物館との連携も強め、両学の教育の質向上に活かしたいと述べました。村松教授は、奈良教育大学には奈良女子大学にないコンテンツもあり、交流が進めば良いと思っているものの、現実的には時間割等の課題もあるため、今までのやり方をリセットして正しいものを作っていくということも必要ではないかと述べ、榊理事長も、学生や教員、社会のために必要なことを進めていきたいと述べました。。
この理事長主催の学内懇談会は、今後も月に一度の頻度で開催される予定になっており、次回は、9月の開催を予定しています。