川人光男氏

奈良国立大学機構アドバイザー 川人光男氏が「心・体の健康と脳科学」に関し機構教員とクロストーク(11月29日)

 奈良国立大学機構では、教育・研究、国際交流、地域連携・産学連携、芸術文化などに関し、法人や大学の運営に資する助言を得るために、12名からなるアドバイザリーボードを設置し、それぞれの高い見識をもとに講演や助言を提供いただく取り組みを行っています。
 今回、国際電気通信基礎技術研究所(ATR) 脳情報通信総合研究所所長で、2013年に紫綬褒章、2022年には日本学士院賞を受賞された川人光男氏(専門分野:計算論的神経科学)を招き、11月29日に奈良女子大学・奈良教育大学の教員4名とのクロストークイベントを開催しました。
 奈良女子大学の梅垣専任講師(臨床心理学分野)、同 大高専任講師(生体力学分野)、奈良教育大学の大西准教授(幼年心理学分野)、同 鈴木准教授(音楽教育講座・ピアノ)からそれぞれの研究分野と脳科学に関係する内容に関して研究成果を踏まえた発表があり、これらに対して川人氏が質問やコメントを投げかけ、意見交換を行う形式でイベントは行われました。
 川人氏は総論として、「心理学領域は勿論のこと生体力学や音楽教育など、一見脳科学分野とは関連なさそうな分野でも密接な関連している部分があり、大変有意義なイベントであった。脳科学分野との相互アプローチでそれぞれの研究分野を深化させるためにも、今後、ATRの研究者や脳科学領域の研究者を紹介するなどして奈良女子大学、奈良教育大学の研究者と協力していきたい。」との見解を示されました。
 奈良国立大学機構では、今後もこのような教職員や学生にとってよい刺激を与える機会を設けていくこととしています。