若手職員による「国立大学の未来」創造へ -奈良国立大学機構にてスキルアップ研修2025を開催-
奈良国立大学機構では、若手職員を対象とした「スキルアップ研修」が2025年7月25日(金)および28日(月)に開催されました。本研修は、昨年度の国大協若手勉強会への参加者が研修成果を持ち帰り、午前八時会(奈良国立大学機構における若手有志の会)が主体的に企画したもので、「新たな国立大学の在り方とは何か」という問いに向き合い、現場の若手職員自らが国立大学の未来像を描くことを目的に実施されたものです。
本研修の冒頭、三谷事務局長や沓澤事務局次長から、国立大学を取り巻く環境や機構傘下の二大学(奈良教育大学および奈良女子大学)の置かれる立ち位置についての講話があった後、グループに分かれて議論を重ね、実現可能な施策としての提案をまとめ、発表しました。
発表内容は「変化する環境の中で求められる新しい国立大学の姿」や「今、職員としてできること」などを軸に構成され、「稼ぐ大学とは」、「レベルの高いゼネラリスト集団になるためには」、「職員が経営参加するための方策とは」など様々な提案がなされました。各グループの発表は、榊理事長(奈良国立大学機構)、宮下学長(奈良教育大学)、高田学長(奈良女子大学)をはじめとする役員や課長らによって4つの観点(実現性・独自性・説得力・共感性)から評価され、優秀グループが表彰されました。なお、優れた提案については、次年度の予算化による実現も視野に入れられています。
若手職員の声を大学経営に活かすこの取り組みは、職員としての使命感や課題意識を醸成するとともに、部署や役職を超えたネットワークの構築にもつながるものであり、「現場から始まる大学改革」として発展が期待されます。

発表の様子

議論の様子