令和5年11月30日
トライアル講義 第10回目「食べものから考える奈良の地域課題」を実施しました。
講師は、奈良女子大学文学部の寺岡教授、生活環境学部の青木准教授です。

本講義は、文部科学省「地域ニーズに応える産学官連携を通じたリカレント教育プラットフォーム構築支援事業」の採択を受け、本格稼働に向けたトライアルとして企業経営者等に受講対象者を限定し、10月から全10講義を開設しているものです。
詳細はトライアル講義専用ページをご確認ください。

 11月30日には、奈良女子大学文学部で地域社会学専門の寺岡伸悟教授と、生活環境学部で食料・農業経済学専門の青木美紗准教授が共同で講義を行いました。冒頭、志賀直哉の「奈良にうまいものなし」という言葉の引用と、実は「おいしいものはたくさんある」との言葉から始まり、食を通した奈良地域での取り組み事例や課題を紹介しつつ、課題解決のために企業や大学、市民がどのように協働していくことができるのかを受講生とともに議論しました。また、生産者同士の取り組みとして、奈良県有名専門店会の加盟店が抱えている課題、学生を交えた活動などの紹介もありました。事業継承が大きな課題で、生産者の高齢化、原料調達の難しさ、販路開拓やマーケティングなどの問題点を挙げ、大学を含めたチームでの取り組みが必要であると説明がありました。講義後は受講生がグループに分かれて本講義の中で紹介された課題に関する意見交換を行い、各グループから発表と両教員からの講評がありました。

講義の様子①

講義の様子②