本講義は、文部科学省「地域ニーズに応える産学官連携を通じたリカレント教育プラットフォーム構築支援事業」の採択を受け、本格稼働に向けたトライアルとして企業経営者等に受講対象者を限定し、10月から全10講義を開設しているものです。
詳細はトライアル講義専用ページをご確認ください。

　11月1日には、衣料繊維事業を展開しているユニチカトレーディング株式会社 代表取締役会長の細田雅弘氏に講義を行っていただきました。細田会長は新事業開発室を立ち上げ、他社との連携や奈良女子大学との産学連携を積極的に進めておられます。今回の講義では３つの切り口からお話しいただきました。「歴史を振り返る」では、1889年に尼崎紡績としての設立から始まり、太番手から中番手の綿紡績成功へのシナリオとしてChallenge・passion・motivation・innovation、そして何より仲間の存在を挙げられました。「未来を見据える」では、サーキュラーエコノミーの構築が課題で、リサイクルしやすい製品設計やリサイクル技術の高度化が重要であり、繊維 to 繊維のリサイクル率を上げることが目標であると述べられました。「今を知る」では、高度成長期、ネット社会、AI時代と変遷した今求められるものは情緒的な共感であり、役に立つものより意味があるものを追求して事業展開を進めることが肝要との言葉が印象的でした。