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第9回研究交流会「それでも書/描いた女性たち」を開催しました(2月14日)

第9回研究交流会「それでも書/描いた女性たち」を開催しました(2月14日)

 令和7年2月14日(金)、奈良カレッジズ連携推進センターの異分野交流プロジェクト「NU cross」企画として、奈良教育大学および奈良女子大学の教職員や学生の相互交流・理解促進を目的に、第9回研究交流会「それでも書/描いた女性たち」を開催し、両大学教職員や学生等計10名程度が参加しました。
 前半は、奈良女子大学文学部の児玉麻美 准教授より、三月前期(1815~1848)のドイツにおける女性知識人の状況について説明があり、男性優位の社会で、様々な社会的抑圧のなか女性作家が誕生したことをお話しいただきました。後半は、外部からお招きした愛媛大学法文学部の野村優子 准教授より、20世紀以前のドイツの国立美術学校への女性進学の歴史を事例として取り上げ、女性が社会的に認められる芸術家になることの難しさを、当時の女性芸術家の生涯や作品とともにご紹介いただきました。
 講演終了後には当時の画壇での徒弟制度や、結婚を機に変化する男女間の創作活動の違いについて質問があり、活発な質疑応答が行われました。閉会後にはざっくばらんな交流も生まれ、登壇者・参加者双方にとって有意義な時間となりました。

 

研究協力会の様子

児玉准教授

野村准教授