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リカレント教育講座「3D-Digital ものづくり実践講座-2025」を実施しました

リカレント教育講座「3D-Digital ものづくり実践講座-2025」を実施しました

奈良工業高等専門学校・DMG森精機アカデミー・島津製作所との連携により、全7回(座学4回・現地でのデモンストレーション3回)の講座を実施しました。本講座では、ものづくり現場におけるデジタル化や多品種少量生産といった変革に対応するため、3Dプリンタ、先端5軸加工、X線による非破壊検査・解析技術を学習しました。製造業を中心とした9名が受講し、実習や実演を通じて、3Dデジタルものづくり技術を実践的に習得していただきました。

 

 

■デジタルファブリケーション(座学)
[講師]奈良工業高等専門学校 谷口幸典 氏
[開催]2025年11月21日
総務省「平成28年版情報通信白書」を参照しながら、デジタルファブリケーションやデジタルツインの概念について解説が行われました。あわせて、金属3Dプリンタの特性や課題、多様化・短期化する需要に対応可能な製造技術としての有用性が紹介されました。さらに、CAEを用いた応力解析や亀裂進展予測などの実例を通じ、AIの進展によるものづくりの変化が示されました。

 

■デジタルファブリケーション:デジタルデータ(座学)
[講師]奈良工業高等専門学校 須田敦 氏
[開催]2025年11月28日
前回講義に続き、デジタルファブリケーションの流れとデジタルツイン活用を踏まえ、「何をつくるか」に焦点を当てた講義が行われました。各種デジタルファブリケーション機器の特徴や、STL・STEPファイルなど中間データの役割が解説されました。CADやMATLABを用いた設計・解析事例から、3Dデータの課題発見への有効性が示されました。

 

■先端加工・生産技術(座学)
[講師]DMG森精機アカデミー 小林龍一 氏
[開催]2025年12月4日
生産現場の合理化を目的としたマシーニングトランスフォーメーション(MX)について、工程集約・自動化・DX・GXの流れの中で体系的に解説する講義を実施しました。複合加工機による工程集約や省人化の実例に加え、金属積層造形(AM)がもたらす設計・生産の変革についても紹介されました。従来加工との比較を含め、製造業の変化を実感する機会となりました。

 

■非破壊高精度検査・解析(座学)
[講師]島津製作所 夏原正仁 氏
[開催]2025年12月8日
「故障解析を支援する非破壊検査の活用法」をテーマに講義を実施しました。X線透視・CTの基本原理や医療用CTとの違いを踏まえ、電子部品やLiイオン電池など多様な検査事例が紹介されました。あわせて、金属AM用原料粉末の分析技術やバイオミメティクス分野への応用にも触れ、非破壊検査の幅広い可能性を学びました。講義後は現場課題に即した活発な質疑応答が行われました。

 

■3Dプリンタによる造形(現地でのデモンストレーション)
[講師]奈良工業高等専門学校 谷口幸典 氏・須田敦 氏
[開催]2026年1月9日
本講座では、3Dプリンタを用いたデジタルファブリケーションの基本概念について学びました。奈良高専のCAD環境を用い、引張試験片やトラス構造体の設計・シミュレーションと実物実験を通じて、デジタルツインの有効性を体感しました。あわせて金属3Dプリンタや5軸加工機など先端加工機器の紹介も行われ、設計自由度と高精度加工を両立する最新のものづくり技術への理解を深める機会となりました。

 

■先端加工・生産技術(現地でのデモンストレーション)
[講師]DMG森精機アカデミー
[開催]2026年1月19日
DMG森精機(伊賀事業所)にて現地講義を実施し、最先端の加工・生産技術が活用される現場を見学しました。工程集約や自動化の必要性について解説を受けた後、複合加工機や自動化システムの稼働状況を通じて、生産性向上と品質安定化の具体的手法を学びました。設備導入にとどまらない総合的な生産技術革新を実感できる貴重な機会となりました。

 

■非破壊高精度検査・解析(現地でのデモンストレーション)
[講師]島津製作所 夏原正仁 氏
[開催]2026年1月23日
島津製作所(本社・三条工場)にて現地講義を実施し、受講者が3Dプリンタで作成した製品を対象に、CTスキャンによる非破壊検査のデモンストレーションを行いました。装置の仕組みや測定条件の考え方に加え、内部構造を可視化し三次元データとして解析する手法を学びました。試作評価や品質確認における非破壊検査の有用性を、実演を通して理解する機会となりました。