リカレント教育講座「ならの歴史・文化探究講座-2025」を実施しました
奈良県立橿原考古学研究所との連携により、全6回(座学2回・現地講義4回)の講座を実施しました。今年度は「斑鳩・桜井の史跡・遺跡」と「飛鳥時代から奈良時代の古代寺院」をテーマに、古墳や古代寺院を中心に学びました。観光業やガイド業に従事されている方を中心に19名が受講し、座学と現地講義を組み合わせることで、奈良の歴史と文化を体系的に理解する機会となりました。
|
■大和の古代寺院~斑鳩・片岡地域を中心として~(座学)
|
![]() |
| ■飛鳥時代から奈良時代の古代寺院を巡る~斑鳩・片岡地域編~(現地講義) [講師]帝塚山大学 清水昭博 氏 [開催]2025年11月17日 法隆寺・中宮寺跡・西安寺の出土品展示や尼寺廃寺、二上山博物館を巡り、飛鳥・斑鳩地域の歴史と文化を現地で学びました。法隆寺では再建寺院説など最新の考古学的知見に触れ、中宮寺跡では高度な建築技術を確認しました。西安寺や片岡地域の見学を通して寺院間交流や地域史への理解を深め、最後に博物館見学により自然と歴史の結びつきを再認識する機会となりました。 |
![]() |
| ■葛城地域の古代寺院と豪族(現地講義) [講師]奈良県立橿原考古学研究所 廣岡孝信 氏 [開催]2025年12月11日 奈良盆地南西部に展開した葛城地域の豪族勢力と寺院創建の実態を、遺跡巡りを通して学びました。博物館で地域の全体像を把握した後、各寺院跡では石材加工や伽藍配置から技術と地縁の関係を確認しました。現地解説と専門的な質疑を通じ、豪族の力と仏教受容の姿を立体的に理解する機会となりました。 |
![]() |
| ■磐余と斑鳩の古墳文化 (座学) [講師]奈良県立橿原考古学研究所 鈴木裕明 氏 [開催]2025年12月22日 畿内に展開する大型古墳群を俯瞰し、磐余・斑鳩地域の古墳文化の特徴と歴史的意義を学びました。桜井茶臼山古墳やメスリ山古墳などを例に、立地や構造、出土品から読み取れる権力構造や技術の高度化について解説が行われました。発掘成果や三次元データを用いた説明により、考古学的手法への理解が深まり、奈良の歴史を多角的に捉える実施報告となりました。 |
![]() |
| ■磐余地域の古墳巡り(現地講義) [講師]奈良県立橿原考古学研究所 鈴木裕明 氏 [開催]2026年1月15日 前回の座学で学んだ磐余の古墳文化を踏まえ、8か所の古墳・遺跡を巡る現地講座を実施しました。桜井茶臼山古墳や安倍文殊院西・東古墳、安倍寺跡などを訪れ、古墳構造や石工技術、寺院造営の特徴を現地で確認しました。さらに、埋葬観念や建築技術の変遷を通じて、古墳時代から宮殿・寺院へと継承される地域の歴史的発展を立体的に理解する機会となりました。 |
![]() |
| ■矢田丘陵周辺(大和郡山~斑鳩)の古墳巡り (現地講義) [講師]奈良県立橿原考古学研究所 米川仁一 氏 [開催]2026年1月22日 矢田丘陵周辺の大和郡山から斑鳩にかけて、古墳や関連施設10か所を巡り、地域ごとの古墳文化の特徴を学びました。前期から後期に至る古墳の構造や立地、副葬品の違いを現地で確認し、地域性と時代変化を比較しました。藤ノ木古墳では被葬者像をめぐる議論にも触れ、古墳時代後期の政治背景への理解を深める機会となりました。 |
![]() |
<受講された方からの感想>
・法隆寺や當麻寺など馴染みの場所も、講師の先生にご説明していただき、学びに前向きな皆さまとともに訪れると、新しい情報に出会えるだけでなく、ワクワクする気持ちをより感じることができて、毎回本当に楽しかった。
・葛城地区の寺院跡の遺跡や桜井市の古墳など初めて訪れた場所が多く、石や瓦の技術についてもっと勉強したいと思った。






